ら行

レミーのおいしいレストラン

製作年度 2007年/アメリカ
監督    ブラッド・バード

まるで作品そのものが極上の料理みたい。
笑って、怒って、ほろりとして…
色々なスパイスが入れられている。
美味しくて幸せな気分を味わいました。

ピクサー作品は実は今作品が初めてです。
子供向きだろうと気楽に見に行ったら、その完成度の高さに驚きました。
字幕で見たのですが、今度は吹替えで見てみたいと思うほどに
CGの美しさに目を奪われました。
影の付き方、風のなびき方。トンネル内部の水の反射や水面の揺れ。
CGなのに、よい香りが漂ってきそうな美味しそうな料理。
とにかく字幕を追っていて見逃すのが惜しいと思う程に画の隅々まで凝っていて、じっくり観察したくなるのです。
字幕が邪魔だとすら感じます。

脚本の良さも際立っていました。
只のファンタジーではなく、現実の厳しさや生々しい感情の動きを巧みにキャラクターに表現させている。
端役であっても無駄なキャラクターなど一人(一匹)もいない。
其々が重要な物語のパーツとなり、ぐいぐいと観客をひっぱっていってくれる。
大人が見ても充分に楽しめます。

料理といえば、母が亡くなってから家族の食事を作るようになったのですが、仕事との両立で時間に余裕が無くて
父の糖尿病食をいかに短時間で作るかに躍起になってました。
父が亡くなって一人暮らしになってからは、どうせ自分が食べるだけだし~
なんてまともな料理もしないで簡単なものばかり。
時間かける料理なんて、週末妹が帰省してくる時にしか作らなくなっちゃいました。それすら、最近では外食で済ませちゃったり…

『美味しそうに食べてくれれば幸せ』
『誰でも名シェフ』
グストーの言葉に思い出しました。
妹は美味しいって意思表示は出来ないけれど、おかわりを欲しがったら気に入った証拠。
亡くなった父も糖尿病食は味気なくて、なかなか美味しいと言ってくれないけど、たまに
「お、美味いもん作ったな」
なんて言ってくれた時もあった。
そういえば、その時はけっこう嬉しかったし得意な気分になったなぁ。
亡くなった母の料理で大好きなのがあって、それをリクエストすると母がちょっと嬉しそうに笑った顔も思い出される。

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ラストキング・オブ・スコットランド

製作年度 2006年アメリカ/イギリス
監督    ケヴィン・マクドナルド

見終わった後、ぶるっと身が震えました。
明るい未来を齎してくれそうな豪胆で気さくささえ感じさせる大統領が猜疑心も露に独裁者へと変貌していく様は目の前にいつ死体が増えるかと緊張の連続でした。
クーデターにより政権を手にした彼は、復讐を恐れ、かつて自分がしたように誰かが我が身を滅ぼし力を手にしようとするかもしれない不安に怯える。
誰も信じられない。自分には敵しかいないのでは。
疑心暗鬼に囚われて狂気と正気の狭間を見せ付けられる度に恐怖で足が床から浮いてしまいました。
どなたかが虐殺シーンがソフト過ぎると仰ってましたが、私にはそのソフトな描写こそが却って恐怖を煽られてしまいました。
(とはいえ、R-15指定は必要だと思われるカットもあり思わず目を背けてしまいましたからソフトとも言い切れませんが)
日常と殺戮が同居していて、当たり前に人が殺される。
何でもないことのように一瞬で終わる処刑。
こんな恐怖が他にあるだろうか…

それにしても主演のウィテカーの演技は素晴らしかったです。
スクリーンの向こうで彼が演説をしていた時、私はウガンダ国民になっていました。胸が熱くなっていました。
カリスマが、確かにそこにありました。
狂気の独裁者となった彼は絶対的な恐怖としてスクリーンから私達を支配します。
この全身で感じる彼の演技を是非とも映画館で体験してください

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ラブソングができるまで

製作年度 2007年アメリカ
監督    マーク・ローレンス

たいして期待もせず、息抜き程度な気持ちで見ました。
多分、この姿勢が良かったのだと思います。
ストーリー自体はありがちで既に何度も使われたようなパターン化した展開です。先が読めてしまうのです。
ですが、それを無理にひねろうとせずにラブコメディのツボをしっかりと心得ていて先が読めていても楽しめてしまう。
出来上がったラブソングも素敵。耳に残るメロディーでサントラが欲しくなってしまいました。
私的にはコーラ役の子がとってもキュートで、作中で見せてくれたセクシーダンスとエンジェルボイスをもう一度見たいな。
このダンスはきっと映画館で見た方が迫力ありますよ♪
サントラに彼女のダンスDVDなんか付けてくれちゃったら絶対に買うのに。(無理だろうけど言ってみた(笑))

エンドクレジットにはその後の彼らの様子が見られるので途中で帰らず最後まで見ましょう。

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