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ピアノの森

制作年度:2007年
監督:小島正幸

美しい森の舞台に月のスポットライトを浴びたピアノ。
紡ぎだされる音色が空を翔けて心に風を運んでくる

正反対の境遇の少年ふたりを繋いだピアノ。

「ピアノなんて遊びだよ。レッスンなんて面倒なもの嫌だね」
『僕にとっては遊びじゃない。弾くことが僕の全てなんだ』

只、好きなだけ遊びに弾いていただけの海。
物心付いた時からピアニストの父と同じ道を歩むためにピアノを弾いている修平。
ピアノを通じて友達になったふたり。
弾ければいいとピアノを軽んじていた海。
失敗は許されない、弾かなきゃいけないとプレッシャーに耐える修平。

「なんでだよ。なんでこの曲だけ弾けないんだ」
ピアノを弾く技術、修平の努力に目を向けた海
『僕はずっと努力してきたのに、どうして何もしてこなかった彼の方が…!』
修平の海の才能への僅かな嫉妬

美しいピアノの音色に乗って少年たちの心が揺れ動き、解りあっていく。
まるでお互いの心の中のピアノの調律をするように欠けた部分を補って
激しくはないけれど、確かに根付いていく友情。

「なぁ俺さ」
『うん。忘れてたけど僕も』
「『ピアノが好きだよ。』」

辛いことがあった時
何もかも投げ出したくなってしまった時
そんな時が来ても、森のピアノはずっとそこにある
キミがずっとそこにいる
忘れないよ──

見終わった後、暫く作中の美しいピアノの旋律が頭に残っていました。
優しい気持ちになれる、とても素敵な作品。
派手さはないけれど、じんと心に染み入り、私の心も調律してもらえました。
原作は読んだことないのですが、機会があったら読んでみようかな。

しかし、一つだけ…
どうしても声が気になってしまう。
下手ではないんですが、やはり本職の声優さんと違ってどうにも棒読みっぽく聞こえてしまう箇所があるのが難点。
何故、本職の声優さんを使わないのでしょう?
その点だけが残念です。

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